リハビリフィディオ


「さあフィディオ。言い訳をどうぞ」
「魔が差しました。アナタしか愛してません」
「カッツォ！」

白いパンプスを履いた足を高く上げ、垂直に頭上に振り落ちるように脚をかかげたが、フィディオはそれを腕で受け止めるが遠慮なく足を振り回してやった。防御のしようがないフィディオは涙目になりながら捨てないでください。と倒れながら呻いて私の足にすがりついた。
もういい加減にしてほしい。通算17回もの浮気で100年の恋もとうに冷めたわ。信じられない。

「別れる！絶対別れる！」
「嫌だ！一番は君だから！」
「ケッバレ！私はもうマルコと付き合う！こないだ告白されたんだからああ！」
「まって！マジでごめんなさい！ホント今回ばかりは」
「この間も聞いたわよ！ホントサイテー！」