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超きまぐれに更新してます。 さて、風丸をもぐもぐしようか。
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相変わらず身内


自分が生身の人間だと感じるのは、やっとのことで心臓が動いているのを把握出来てからである。
心臓、脳、臓器、筋肉、全ての揃わない体などただの冷たい肉塊でしか無いことを知らないうちに知っていたからであり、それを知っていながらも、その肉塊に魂を縋らせるこの体は、もうどうしようもなく朽ちているのだろう。

痛みには鈍いほうだ。よくも悪くもそれが長所である。飼い熊に腹で爪を研がれた時も内臓ギリギリのあたりまで腹が開いて出血していても友人のレクトの支えなしにひとり血を流しながら医務室に行ったこともあった。
クディッチのシーカーをやっていて、叩き落とされたり、ポールに全身を打ちつけて肩や腕があらぬ方向をむいてもケロリとした顔で相手をボコ殴りにし、先生にやっと止められてからやっと治療をするような奴だった。

一応、医務室は嫌いな場所の一位を万年首位でとるような場所で、それがどういう理由だとか聞かれたら答えないわけじゃあないが、いまだに胸はいたむ。
だけれど、今夜ばかりは違う。違いすぎるんだ。悪い予感は肌で感じていた。レクトが真っ青な顔で授業から帰ってきて、事態は最悪になる。こいつは本当に俺に不幸しかもってこないんじゃないか。

「ロイが、片足を?」
「らしい、今医務室にって!セナ!」

話を聞かず、最後にヨシモトさんを投げつけて勢いよく部屋を飛び出した。
走って、走って、走って。動く階段は飛び越え、下に一直線に落ちていく。ズキリとも感じない体がにくい。走り続けて医務室の扉を開けばそこにあったのは赤 紅 朱 あか 鮮烈な色をした血の色だった。苦痛に歪む彼の表情から尋常じゃあない痛みなのだろう。

彼を囲む先生たちを押しのけて、彼の手を握れど死人のように体温が低い。所々の傷や、生々しい血痕。
こうして自分は此処を嫌いになる。


ボツ^^
だれかBL小説かく力をくれくそう

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HN:
冬四朗@冬雪
性別:
女性
趣味:
昼寝と勝手に叫ぶこと
自己紹介:
関西在住のニートになりたいダメ人間。最近はイナイレとRKRN、オリジナルにお熱。イナイレはもう皆嫁においで状態。RKRNは成長は組やばくて死にそう。とりあえず、みんなお嫁においで。ボカロとかもすきです。ハチさん大好きすぎて死にそう。だいたいは音楽でできています。自由気ままにバンドとかしてます。ただし、音信不通が普通です。めんどくさがりなんです。だいたい気が向いたらメールとかも返します。めんどくさいんです。
対人スキルが皆無に等しいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。ついった→http://twitter.com/toipetto
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