超きまぐれに更新してます。
さて、風丸をもぐもぐしようか。
懐かしい話をしてあげる。
暖かい日差しを浴びた綺麗な鶯色をした瞳が私の事を見ていたの。とっても綺麗なその瞳に私はすぐに目を離せなかった。
彼はゆっくりと微笑むと手を降り去っていった。
胸がとくんとなり、暖かな気持ちになりました。
次の日、同じ場所でデッサンをしている時彼は私に話しかけてくれました。
「君の描く花々はどれも生気で満ちてるね。そういうの好きだな」
私はそう言い微笑んだ彼に恋をしました。
沢山、彼とお話しました。彼の兄弟や家族にも会いました。
彼は魔法使いだと言ってくれました。そして不思議なものを沢山私に見せてくれました。
ちっぽけな世界にいた私に沢山のものを与えてくれました。
貰ったお揃いのシルバーの手作りリングは少し大きかったけれど、大きくなったらつけようとネックレスにして私の首にかけてくれました。
二年すぎた頃、彼の誕生日にと私は知り合いの伝手を借り赤いピアスを買いにすこし遠い所にバスで向かいました。
無事に買い物を済ませ、帰りのバスに乗り込んで椅子に座り、彼の到着を楽しみにしながらプレゼントを見つめました。
瞬間、バスが大きく揺れました。
バスは反転し、窓ガラスが割れて、私の体に降りました。
辛うじて顔には刺さりませんでしたが、スカートから出ていた太ももや、心臓付近にガラスが刺さり血が溢れます。全身骨折かのように体も動きません。
唯一動く手でプレゼントを抱きしめても、一向に状況は変わるわけありませんでした。
衝撃で切れたのかリングのついたネックレスもきえました
いよいよ、私は独りきりになってしまいました。周りからは沢山の人のうめき声が聞こえます。
私はもう死ぬのでしょう。
「フォ、ン…」
愛してます、最期に会いたかったと呟き、私の人生は消えました。
沢山泣いて、自分を責めるアナタを見るのはとても悲しかったです。泣きながら私のお墓に縋るアナタの姿は忘れられません。
どれだけ心を痛めても進んではくれないアナタの姿が私の動かない心臓を痛めました。
けれど今、アナタは私と同じくらい好きな人ができました。私はそれをうれしくおもいます。
まるで体の一部のように私のピアスを着けているあなたをみるとなんだか恥ずかしいけど嬉しくおもう私もいました。
ありがとう、ありがとう、私はあなたが大好きよ。
けれど、もう一度踏み出して。
私をわすれてほしいわけじゃあない。
誕生日に会いに来てくれたら、それでいいよ。
私があなたを守るから、あなたは今大切な彼をいっぱい愛してください。
愛してる、愛してる。
貰ったリングはもう一つしかないけれど、あなたの想いは此処にあるって信じてるから。
あなたに似合う花束を
《後は、あなた次第》
懐かしい、歌うような声が聞こえた。
後押しをするような風が頬をなで、俺を包む。
「愛してたよ、フィオナ」
《おばか》
風はゆっくりと吹き始めた
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プロフィール
HN:
冬四朗@冬雪
性別:
女性
趣味:
昼寝と勝手に叫ぶこと
自己紹介:
関西在住のニートになりたいダメ人間。最近はイナイレとRKRN、オリジナルにお熱。イナイレはもう皆嫁においで状態。RKRNは成長は組やばくて死にそう。とりあえず、みんなお嫁においで。ボカロとかもすきです。ハチさん大好きすぎて死にそう。だいたいは音楽でできています。自由気ままにバンドとかしてます。ただし、音信不通が普通です。めんどくさがりなんです。だいたい気が向いたらメールとかも返します。めんどくさいんです。
対人スキルが皆無に等しいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。ついった→http://twitter.com/toipetto
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