▼ツグたんと空豆
「ツグ、借りてた本」
「あぁ、空豆…どうだった？」
「モデル普通顔が好みじゃない」
「あっそ、次どうする？」
「普通の小説かしてくれ」


▼ショコラとレイくん

「レイくん！」
「どうしたショコラ」
「ショコラのリボン結んでちょうだいな！」
「はいはい」
「ショコラリボン結びどうしても出来なくって…」
「しってる」
「でもできなくてもレイくんが結ってくれるってしってるよ」
「………、うん」(ニコッ

▼ロウファとリンファ
「リア充コンフリンゴ、まじホモうまいっす」
「俺ね、リンがたまに怖い」

▼ミツキとリンファ

「ガチホモぷめぇ…」
「リン、なにしてるの？」
「人間観察。」
「あら、そう。」
「ミツキは？」
「あなたのホモ観察をやめさせて授業に引きずりにきたの」


▼畝那とロイくんと雲母ちゃん

「………」
「なぁ、畝那、何でそんなに怒ってんの？」
「…………」
「畝那、こっち向いて」
「………………」
「畝那、チョコあげるから」
「……………………」
「畝那ァ」

「知ってるか、ロイ。畝那は拗ねたら何も喋らないんだぞ」
「え、畝那拗ねてた…」
ガタン
「もうお前ら二人しらないんだから！」

《やべぇ、怒らせた…》



▼畝那とブランダー先生とフォンくん

「おお！セナじゃないか！」
「おや、司書のセナさん…。どうかしたの？苛々した顔しちゃって」
「………。(ぷち)フォン、こっちこい」
「え、嫌な予感しか…」

ドゴッ、バキッ、

(やべ、セナが荒れてる)

「……ふぅ、すっきり。」



▼畝那とレイくん

畝那兄さんが酷く荒れてると聞いたのは顔面を痣で腫らせ、怪我だらけの先輩からでした。
きっと兄さんがまたやらかしたのではないのかと内心思いながら先輩の顔を治療し、畝那兄さんが居そうな場所を一人フラフラ探して回りましたが一向に見つかりません。
探索を諦め、ゆっくりと湖畔の方で休もうと足を進めればそこには歌を歌いながらぴちゃぴちゃと足をつけて遊んでいる畝那兄さんが居ました。

「おや、レイじゃない」
「なにしてるんですか、畝那兄さん…？」
「水遊び、たまにこうやって遊ぶとすっきりするの」

そういって無邪気に笑い兄さんは俺を隣に座るように促しました。

「俺がここに居ることは内緒ね？」
「ど、してです？」
「ちいっとばかしお前の兄さんを困らせたいだけさ」
「また兄さんがなにか？」

「なぁいしょ。ほらレイ、午後の授業が始まってしまうよ、」

そういってポケットに入っていた飴を俺に渡すと畝那兄さんはこどもっほく笑って俺の背を押した。


▼畝那

ムカつくなぁ！どうして最初に会いに行くのがブランダー先輩の所なんだいっ。まったく、こどもっぽい嫉妬だとわかっていてもムカつく、ああムカつく！
雲母も雲母でああいうのやめてほしいな！もうっ、二人して！
ふん、ふんっ、ああムカつく。

いっそ身でも投げてやろうじゃない、このやろう！この程度の温度なら一時間くらい潜ってもしにやしないさ！
さあ、ひと思いにいこうじゃない。

(恋の心中騒ぎ)


▼ロイくんと畝那

帰ってきたらロイが雲母を膝枕してました。

「なにしてんのお馬鹿」
「や、これは」
「もう知らないロイとか知らない俺シャワー浴びて来るから早く帰りな、ふん。」
「待てって畝那！」
『はよ帰り、色男』

閉じられた自室の扉は予想以上に重たく見えた。





喧嘩閉じ
ねむい