超きまぐれに更新してます。
さて、風丸をもぐもぐしようか。
かたん、かたん
まるでドミノみたいに簡単に崩れていってしまう。
アイツの事を幸せそうに話すアナタも、アナタの事を嬉しそうに話すアイツも、全部綺麗で、全部簡単に音を立てて崩れていく。
どれほど自分が焦がれても、持っていないものをアナタは持っている。
人間、持っている、持っていないというものは、沢山ある。だけどどうですか。
アナタは俺が欠けている全てをもっていて、俺がもっているものも持っている。
嫉妬だって知ってます。だから、そんな自分を知るのが嫌で、恥ずかしくて何度も死にたくなりました。
ある日は左手の手首の血管を切ることもありました。
またある日は首の動脈を切り死のうとしましたが、運悪く部屋に来たレオパルド先生に見つかりあえなく未遂。深くは追及はされなかったが、あの時の自分ほど滑稽なものはないのかもしれません。
「どうしてこんなことをしたの」
「自分が恥ずかしくて死にたくなっただけなんです」
「君にもそんな感情あるんだね」
「俺もビックリです」
そう言って苦笑してまたナイフをゆっくりと左手に沿わせた。
「何ですかね、黒くねっとりしたものが指先に絡みつくんですよ。それがいやで、嫌で。何だかつらいんです。そんな感情要らない。どうでもいいはずなのにね。俺にはもうわからない。わからないのはつらい、なら死のうかな。みたいな。ほら、若気の至りみたいな?」
そう歪に笑ってみせれば、先生はため息をついて俺の指先からナイフを奪い消してしまった。
「あー、俺の果物ナイフ…」
「はいはい、少しは落ち着いたら?最近君から血の匂いがするから心配してたのに、結果は自傷かい。呆れるね」
「自分でもあきれますよ。本当に、人より痛みに鈍いので、どうしても深く切ってしまう」
先生は俺の左腕をとると癒えきらなかった抉れた傷口に眉をひそめた。
「相談にならのるよ。」
「俺、もう生徒じゃないですよ」
「君は何時までも僕の生徒さ」
「優しいお方」
そう言って微笑めば、陽がそろそろと傾き始めていた。
カタリ、
どこかのドミノが崩れ始めた。勢いは早くなるばかり
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プロフィール
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冬四朗@冬雪
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女性
趣味:
昼寝と勝手に叫ぶこと
自己紹介:
関西在住のニートになりたいダメ人間。最近はイナイレとRKRN、オリジナルにお熱。イナイレはもう皆嫁においで状態。RKRNは成長は組やばくて死にそう。とりあえず、みんなお嫁においで。ボカロとかもすきです。ハチさん大好きすぎて死にそう。だいたいは音楽でできています。自由気ままにバンドとかしてます。ただし、音信不通が普通です。めんどくさがりなんです。だいたい気が向いたらメールとかも返します。めんどくさいんです。
対人スキルが皆無に等しいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。ついった→http://twitter.com/toipetto
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